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親の心子知らず
確かにそうだ
親にはなっていないけど
今はその心がすごく理解できる
毎日思うから
教えるものの気持ちを教わるものは
わかってくれているのだろうかと
藍沢(山下智久)と白石(新垣結衣)のフェローの教育方針は真逆。全く現場経験がないフェローに優しく教えるのが白石。逆に厳しい口調で教えるのが藍沢。
どちらも正しいとは思う。現代の若者に優しい言葉で言ったからって辞めていくものは早いものだ。だからと言って最初から厳しい口調を使うとパワハラだなんだとすぐに会社に来なくなってしまう。
医療の世界だけじゃなく、僕がいる美容の世界も同じようなものだ。僕も優しい方ではない。厳しく育てているつもりもない。しかし、僕は後輩にとっては厳しい先輩のようだ笑
すいません、できません
というフェロー横峯(新木優子)に対して
現場でもそうやってさじを投げるのか?
隣にいちいち教えてくれる指導医はいない
お前が失敗すれば患者は死ぬし
何もしなくても死ぬ
とやらなければならない状況を厳しく説明する。僕らの営業中と同じですよね。専門学校から卒業してきたての新人さんはいきなりカットなんてできない。ましてやシャンプーもできないし、カラーだって塗れない。入ってきた4月は洗濯してスタイリストが切ったお客様の髪をはくのが仕事。
その環境からまずはシャンプー、そしてカラー、パーマ、縮毛強制ができるようになって最後にカットができるようになるまでしっかりと育てる。日付をまたいで家に帰るのなんて日常茶飯事のように練習に明け暮れる。そうやって何もできない専門学生上がりの20歳が何年も練習を重ねてスタイリストになる。医療の世界も同じみたいだ。
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人が本当に成長できる瞬間というのは本当に追い込まれた時。そして誰も助けてくれないと悟った時だ。
フェロー横峯は自分が判断しないと誰も助けてくれず目の前の子が死んでしまうと感じ指示を下した。それに呼応するように藍沢は正しい指示を出しなおしてくれた。
お前は医者だ
目の前の7歳の少女の命を救え
搬送中、少女の体に異変がありフェロー横峯はやらなきゃいけないことがわかっていながらも藍沢を頼る。しかし頼れる藍沢は同じ場所にいない。藍沢の言葉で自分がやらなければと決意を決め白石の指示のもとフェロー横峯はやり遂げることができた。
病院に帰ってきた横峯は藍沢に下手くそすぎだと叱られる。しかし途中から藍沢は横峯のことを少し褒める。
よくやった
これが大事なんだと思う。叱った後、そう怒るんじゃなくて叱る。叱った後のフォローが一番大切。怒るだけなら誰にでもできるから。しっかり後輩を叱ってあげる、そしてしっかりとフォローをしてあげる。
できなかったことに対して叱り、できたことに対しては褒める。人は飴と鞭がないと成長できない。そして成長しようという後輩の意志も必要かもしれないがその環境を作ってあげるのが先輩の仕事なのかもしれない。
愛情がないわけじゃないのよ
どんなに正しいことでも
言い方を間違えれば相手は
傷つくわけだし
信頼できる上級医からの
よくやったって
フェローにとっては魔法の言葉
悩みも疲れもその一言で吹き飛ぶ
親の心子知らず
確かにそうだ
でも親だって
子供の心はわからない
優しくすればいいのか
厳しくすればいいのか
実際よくわからないし
勝手な決断に振り回されたりする
でもそれでいいのだと思う
彼らの成功も失敗も
一緒に背負ってやる
その覚悟さえあれば